ごきげんよう。きいです。
前回、まりぃさんと別れるとき。
「仕事に戻るんやね?分からないこと、教えてくださいね」と言いながら手を引かれて行く姿を見守りながら。
「もう、仕事なんてしなくてもいいのに…」と思いました。
若い頃のまりぃさんは、「仕事が好き」というのもあるでしょうけれど「人に認められたい」という気持ちが強い人でした。
人の分まで仕事をして、遅くまで残って、父に怒られることもありました。
まりぃさんは、特養Nで何か役割(といっても紙を折って何かを作るとか)を与えてもらい、「まりぃさん、助かるわ。さすが!」とかなんとか褒めてもらって良い気分で過ごせているといいなと思います。
まりぃさん。
今まで人の面倒をみ過ぎたから、今は人に面倒を見てもらっているのかなと思ったりします。
利用者様でも、高圧的にコントロールをしていた家族が、病気になった配偶者の介護(特に神経系の病気が多いような…)で逆の立場に立たされ、振り回されるケースも少なくないように感じます。
面倒を見続けたら、面倒を見てもらう立場になる。
人につらく当たったら、次は自分が辛い目に遭う。
人に優しくしたら、人から優しくしてもらえる。
そんなことが現実にあるのだなぁと感じます。
もし父が元気に生きていたら。
認知症になったまりぃさんのために介護をしていたのかな?
先に逝っちゃったから、私がその役割を務めないといけなくなっちゃったのかな?…なんて考えちゃいました。
認知症にならないために必要な事って「自由に生きる事」なのかもしれないなぁと思いました。