まりぃさんに影響を与えるもの~気圧の変化編~

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 まりぃさんと過ごしていると、認知症の症状の現れ方が一定ではなく、穏やかな日があれば、怒りっぽい日もあることに気が付きます。とにかく落ち着かなくて、帰宅願望が強く出てしまう日もあります。

今回は、症状に影響を与えているものって何だろう?と考えながらまりぃさんを見てきた結果、私が感じたことをお伝えします。

 あくまでもまりぃさんの話です。

話が長くなります。少しずつ分けてお伝えしていきます。

まりぃさんの症状

 まりぃさんは膝が悪いのと、アレルギーがありますが、それ以外には大きく体調を崩すような持病はありません。風邪もめったにひかない健康体です。きっと長生きするだろうと思います。

 ですが、こと認知症の周辺症状については…。今までにもご紹介してきましたが、物忘れ・見当識障害・徘徊・睡眠障害・幻聴(時々)・意欲低下などが見られています。

 その中でも…

・今住んでいる場所が自宅だと理解できず、生まれ故郷の家に帰りたがる。

・今の時間が何時なのかがわからなくなり、昼夜逆転傾向になる。

・誰かが自分を呼ぶ声が聞こえる。

・物事にひどく固執する

…などが非常に強くなる日と、そうでもない日があるのです。

症状が強くなるのは何かきっかけがあるのでしょうか?それとも環境によるもの?体調の変化???

まりぃさんの症状に影響を与えるもの

まりぃさんの場合、症状に影響を与えるものは…これです。

1. 気圧の変化

2.水分不足

3. 空腹

4. 外の明るさの変化

5. 脳血流の低下

6. 不安を駆り立てる情報

1・気圧の変化

 これはかなり影響していると思います。だって、日本のどこかで台風が発生したその日から、まりぃさんは落ち着かなくなるのです。

「お母さん、もう帰るわ。」と荷物をバックの中にギュウギュウに詰め込み始めたり、一人でベランダに出て、駅がどこにあるかと遠くを眺めていたり。夜中でも、何度も目を覚ましてはTVを付けて、着替えを始めたぞ、と思ったらまたまた出かけようとして。

 本当に帰宅願望が強くなる。

 急に天気が悪化した日もそうです。気圧の変化は内耳に影響を与え、自律神経が乱れてしまいます。まりぃさんはそれに加えて、膝の痛みが強くなっているのに上手く表現ができず、ただイライラしている可能性もあります。

 私自身も気圧が下がる日は頭痛や頭重感を感じますから、気圧の変化って人の身体にすごい影響を与えるのですね。

 私は日頃から「まりぃさんは気圧の変化によって影響を受ける」と思っているので、気圧変化がグラフで表示されるアプリをチェックして、前もって心構えをしています。

 天気予報で情報を耳にしたり自分の身体で感じた時は、仕事をできるだけ早く片付けて帰宅するようにしています。

 気圧の変化は自然現象なので、自分の力でコントロールすることができません。

予防の手立てもありませんから、翻弄されるまりぃさんを受け入れるしかないのです。

 私にできることは、気分転換用のお菓子を用意することくらいでしょうか?まりぃさんは甘いものが好きなのでお茶とお菓子は有効です。

 「家に帰る!」と落ち着かないときに、「まあまあ…。今は夜だし、こんな時間には電車も走っていないんじゃないの?明日までゆっくりしていると良いのよ。とりあえずお茶とお菓子をどうぞ…。」  なんて言いながらお饅頭を出したりして。

 甘いお菓子だけではなく、お芋やミカンなどもまりぃさんには有効です。

ゆっくり食べたら「おいしかったね。…じゃあ、寝よう!」とベッドへ誘えば素直に寝てくれることが多いです。

 まりぃさんは自分の歯が無くて総入れ歯なんです。そう思えば夜中のお菓子も、虫歯を気にすることなくお出しすることができます。

 歯周病は?

 私の睡眠時間の確保やまりぃさんのトラブル予防のためなら、歯周病のことなんて軽く目を閉じることができます。

お茶を飲んで、朝になったらうがいをしましょう。

それでいいと思うんです。

※認知症の症状に影響を与えるもの~水分不足編~へつづく

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