認知症の曖昧さ

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 ごきげんよう!きいです。

 昨日お伝えした「認知症研修」の話にもう少し補足させてください。
 認知症専門医のお話で「アミロイドは、認知症の症状が出始める20年前から溜まり始めている」という部分。

 「人は、どれくらい脳にアミロイドやタウタンパクが蓄積していても、痛みは感じない。認知症というのは不思議な病気です。いろいろ憶えることができなくなって、判断もできなくなって、生活に困る状況が認知症なんです。だから、そうなった時に、既に寝たきりになっている年齢であれば、何も困ることは無いんです。」

 「認知症の周辺症状や生活への支障が、生存しているうちに出るかどうかも分からない」のだそう。

 なるほど。

 アミロイドが溜まり始めていて「軽度認知症」の診断基準を満たしている人でも「正常」に日常生活を送っているケースも少なくない。

 何かしらの症状が出始めた後に、「正常」に戻ってしまう人もいる。

 70歳で軽度認知症の基準を満たしていても、症状が出るのが90歳で、足腰が弱って来ていたらそんなに困ることは無い。だから「恐れすぎる」のもいかがなものか?

なるほど。

 要は、アルツハイマー型認知症の原因になる物質が脳に溜まっていても、「症状が出るか出ないか」「困るか困らないか」は人それぞれ、と言う事。

 身体が衰えていないのに、脳が衰えてしまっては良くない。
 脳が衰えていないのに、身体が衰えてしまっても良くない。
 両方のバランスがとれていれば良いんです。

 なるほど。

 でもねぇ…。

 そのバランスがとれていなくて困っている人が、世の中にはたくさんいるんですよ。

 バランスをとるための素敵な方法ができるといいな。

 認知症専門医のお話は、もっともっと聞いていきたいなと思いました。

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