まりぃさんに影響を与えるもの~空腹編~

介護の現実

ごきげんよう!きいです。

 今回は、まりぃさんに影響を与えるもの~水分不足編~のつづきです。水分不足は予防が大事というと事を書かせていただきました。お次は〝空腹〟についてです。と言っても、低栄養のお話しではなく〝買い物に出かけようとしたり、台所をウロウロしたり…。〟まりぃさんの安全を確保するため、日ごろの空腹対策をご紹介します。

3・空腹

 お腹が空くと誰でもイライラするし、落ち着かなくなります。

 もちろん私もそうですし、まりぃさんもそう。

 まりぃさんがお腹を空かせたとき、自分が食べたくなる時と、人に食べさせる心配をし始めるという二通りのパターンがあります。これはどちらも、まりぃさんが買い物に出かけたくなるという、結果に結びつきます。

〝お腹がすいた→何か食べたい→何か作らなくっちゃ・作ってあげなくっちゃ→何か買って来よう〟となるのです。

 早朝や夕方、夜中に目を覚ました時などに、発生頻度が高くなります。

休日、私がゆっくり眠っている時にも、早朝からいそいそと身支度を整え「ちょっと買い物に行ってくるわね」と外出の準備。

 いやいや、待ってくださいって。

 私はゆっくりとまどろみを満喫することができずに、まりぃさんが買い物に出かけるのを阻止しなくてはいけなくなるのです。

まりぃさんの買い物事情

 それにまりぃさんは一人で買い物なんて、一緒に住んで以降一度もしてないじゃないですか。

 買い物に連れて行って、何か欲しいものは無いの?と聞いても「別にいいわ。」

 そのうち、「ここで待っているから」って車からも降りようとしなくなって。

 長谷川式(病院でまりぃさんが受けた認知症のテスト)対策のトレーニングとして、野菜を見ながら名前を思い出そう。夕食に何を作るか一緒に考えるのも、脳トレね…。なんてやっていたのに。

 これは、意欲の低下ですかね…。なんて思っていたら…。

 空腹時には、買い物に行く気持ちがあるのですね!

 でもそんなまりぃさんに「何を買ってきてくれるの?」と聞くと、「う~ん…。なんだろう…。」で終わっちゃう。

 買い物へは出かけることなく、腰を下ろして終わり。

 買い物への気持ちはシャボン玉のように、消えてしまいました。

まあ、一人で出かけてまりぃさんが迷子になるよりは良いと思うようにしています。

 「買い物に出かけよう」にならないときは、台所でゴソゴソと何か食べ物は無いかと探しています。冷蔵庫もバタンバタンとドアを開け閉め。余計な間食が増えてしまいます。

 血糖値の上昇も体重の増加も、間食が増えて食事が入らなくなるのも、良い事とは言えません。

 それに、台所は危険地帯なのですから…。

対策

 〝食べるならこれをどうぞ〟と用意したおやつをいつもの入れ物に入れて、テーブルの上に置いておきます。

 お腹が空いたときに「この中に何かおいしいものが入っていないかな?」と覗く場所を、あえて作っています。

 それ以外に食事面で心がけていることは、腹持ちの良いものをしっかり食べてもらうようにしています。

 あと、これは認知症ならではかもしれませんが、まりぃさんは見慣れない物を警戒することが良くあります。普段食べなれない〝〇〇の△△風〟みたいな、素敵なお料理には、なかなか手を付けようとしません。

「これ…なあに…?」とお箸でつついたり、つまんだりした挙句に「あげる…」って。

 逆に、食べなれた料理の方が食が進みます。何を食べたかはすぐに忘れてしまうので、〝パンと目玉焼きとサラダとコーヒー〟など、手を掛けない〝いつもの見慣れた料理〟がずっと繰り返されても

「わあ!美味しそう!」と毎回喜んで食べてくれるでしょう。

 見慣れたもの・食べなれたもの・懐かしいもの…。これは夜のおやつでも食いつきが良くて助かります。

 それでも、食べるのを楽しみにしていたコンビニアイスの新商品をまりぃさんに食べられちゃったときは、悔しい思いをしました。

※まりぃさんに影響を与えるもの~外の明るさの変化編~へつづく

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