本当に大丈夫?

介護の現実

ごきげんよう!きいです。

 前回の話で、兄が退院日を迎えるところまで話が進みました。そして今回は、そのちょっと前に遡ります。それはまだ兄が入院したばかりの頃の話。

私の心配

 兄はずーっと一人暮らしを続けてきました。

 私が兄の部屋を訪ねたのは、まだ子供たちが小さかった頃。

 親戚の法事の際に、その頃大阪で仕事をしていた兄の家に泊まらせてもらった事がありました。

それ以降は兄の部屋へ私が足を踏み入れたことはありませんでした。

引越しも、手伝いが必要かと聞いても「業者さんがやってくれるから大丈夫だ」

何か困っていることは無いかと聞いても「大丈夫だよ」

…そんな調子で。

いつも用事がある時には、兄の方から、まりぃさんと一緒にいる私の方へ来てくれていたのです。

 しかし、今回は退院後に来客(在宅療養を支援して下さる方々)を迎えることになると分かっていました。

 普段訪問看護の仕事で、利用者様の自宅を訪問する時には、気を遣われるご家族に対して…。

「どうぞお気遣いなく。ありのままで良いんです」なんて言うくせに。

自分のこととなると、やっぱりまるでダメ。

「家の中がとんでもなく片付いていなかったらどうしよう…」

それが心配でした。

今回入院になった原因は、またもや腹痛と発熱。

緊急入院となる前に、来客を想定して部屋を片付けるような余裕も無かったでしょうし、台所のシンクやゴミ箱の中身などがとんでもないことになっていたらどうしよう…。

本当に心配でした。

 兄には「部屋を片付けてもいい?ゴミとか換気とか、いろいろ心配なんだよ」と電話をしました。

すると兄は「荷物を取りに帰るって外出させてもらったときに、ちゃんとして来たから。」と…。

そうまで言われては、妹とはいえ、同居している訳ではないので勝手に部屋に入る事はできません。

「本当に大丈夫?」

「大丈夫だって」

そんなやりとりをしていたのです。

そして今回、皮下注射を外して貼付薬で疼痛コントロールをしている状況で退院する兄と、退院当日の訪問診療と担当者会議の開催。

兄に無理はさせられないし、初めて足を踏み入れる兄の部屋。

さて、その内情はいかに…?

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