ごきげんよう。きいです。
今日特養Nで、まりぃさんに面会をしてきました。
そして問題の左手を見せて頂き、状況を伺ってきました。
とりあえず「娘は連絡を受けても確認すらしない」という状況は回避しました(笑)
痛くなさそうなのに…
玄関フロアで会ったまりぃさん。なぜだか今日は「きいちゃん?」とすぐに分かりました。
「まりぃさんの手を心配して来てくれたんですよ」と言う相談員Sさんに「え~」と、悪戯を咎められた子供みたいな表情をするまりぃさん。
ひざ掛けを、自分の膝の上で畳み始め…「はい!」と私に向かって差し出します。
その様子は手を痛がっておらず、普通に折りたたんだり差し出したりできていました。
ただ、その手に貼られた湿布と、看護師さんが見つけてくれたというサポーターを外すと、その手の平は黄色く、手の甲側は指先まで紫色でした。
あらら。
Sさん曰く「受診した日が腫れのピークでした。今はずいぶん腫れが引きました…」
「そうですね。腫れは殆ど無いみたいです。あとは色が痛々しいけれど、これも引くのを待つしかないですしね」
「すみません…」
「謝らないで下さい。私は仕方が無いと思っていますから」
「だけど、どうしてこうなったのかが分からないということが申し訳ないです。その日夜勤だったスタッフに聞いても、『まりぃさんは転倒すれば自分では起きられないから、そうではないはずです』と言っているのですが。他の方に呼ばれればずっと見ている訳にもいかず…」
そりゃ、そうですってば。
それにまりぃさん。夜の徘徊がしょっちゅうなんですって。
湿布も次から次へと外しちゃうから、上からサポーターを着用。
「痛くないのなら、無理に貼らなくても良いのでは?逆にあちこちに湿布が落ちていると危険では?」
「でも…処方されていますので…。貼らない訳には…」
湿布…いらなかった…(娘の個人的見解です!)
なんやこれ?
そしてSさん。
「私、昨夜勤務だったんですけれど…。まりぃさん、全然寝ていないと思います。しょっちゅう部屋から出て来ていたし、部屋から『なんやこれ?』と繰り返す声が聞こえて…」
「なんやこれ?」
「お部屋に伺うと、汚れたリハビリパンツを脱いで『なんやこれ?』って、片付け方が分からなくなっていました。どこで燃やせば良いのか?とも聞かれました」
なるほど…。
まりぃさん、なぜ自分が濡れて重くなったリハビリパンツを身に付けているのかが分からなくなったか。
家でもあったな、そういうこと。
誰がそんなことをするのかと不思議がったり、ベッドの下に濡れたリハビリパンツがかくしてあったりしたなぁ。
「お母さんが失敗したんでしょ?」と言って、「私が?まさか、赤ん坊でもあるまいし!」と怒らせたことが何度かあったっけ…。
これが家だったら、大騒ぎだ…。
ひょっとしたら。トイレに流そうとして詰まらせて、廊下まで水浸し事件になっていたかも知れない。
落ち着かなくてウロウロ歩き回った挙句、外へ出て行こうとするまりぃさんに、私がブチギレしていたかも知れない。
ああ、やっぱりどこに行ってもまりぃさんは変わらない。
そして、まさか本当に焼却しようとして台所で火を使っていたら…と考えると。本当に恐ろしい。
まりぃさんは、もう在宅介護は無理なんだ。
そう実感した。何度目だろう…。
「今回のことは、市へ事故報告書を上げていますので…」
えええ~。やっぱりそうなっちゃうんですか?
なんだか申し訳なくって…。心が痛いです。