兄を移動させるには

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 ここの所、兄の体調が下降気味となっていることは今までにもお伝えしてきました。

それが心配で、最近は毎日顔を出しているのですが…。

アパートにお邪魔したところ、トイレで動けなくなっている兄を発見!

いくら体重が減っているとはいえ、70㎏ある男性をどうやって部屋のベッドへ移動させるのか?人を呼ぶべきか?救急車を呼ぶべきか?さあ、私。どうする?

兄のアパートで見たもの

  私が兄のアパートに到着したのは10時を5分程過ぎた頃でした。

 薬の張り替えを「だいたい10時」と決めていたためです。1日に1枚張り替え。

その時間を目安に訪問し、当たり前のように兄のベッドのある部屋へ向かいましたが…。

ベッドにいるはずの兄がいない!

「え?」

すると違う方向から 「ぉ₋ぃ」 と小さな声がする。

慌てて見ると、トイレのドアが半開きになっていて、そこから座り込んだ兄の顔が見えました。

兄のベッドサイドにはポータブルトイレが設置しているのに。

 トイレに行っちゃったんだ…。

「大丈夫?」「どこかぶつけてない?」といったような事を聞いたような気がします。

「大丈夫…」という返事。顔色は悪くはありません。脈もしっかり触れていました。

「立てる?」と聞くと「体力がなくて…」と。

歩けないんだ。

兄を引きずる

 この方法は、今までも訪問看護で転倒して動けなくなった利用者様を一人でベッドサイドへ移動する時に行ってきたものです。

とはいっても。痛くないように、ケガをさせないように運びます。

毛布やタオルケットなどを身体の下に敷き込み、腰や背中などの下にはさらに座布団などを敷きこみます。

手は胸やお腹に乗せてもらい、あちこちにぶつけてケガをしないように注意します。

足は膝を曲げてもらい、コンパクトにまとまってもらいます。

その状態でゆっくりと、そしてズルズルと引きずってベッドサイドへ移動します。

ベッドサイドへ着いたら、毛布等の端を引いて寝返りの要領で横向きになってもらい、膝をつき、ベッド柵に掴まってもらいながらベッドへ上がります。

 兄もこの方法でベッドへ戻ることができました。

 「行けると思ったんだ…」

 いや、無理だって。

 とりあえず、Y先生と訪問看護の緊急待機のスタッフへ、事の次第とその後のバイタルサインなどを報告。ケガが無かったことも伝えました。

 今回、運べたから一人で対応しましたが、運べなければ待機のスタッフを呼んでいました。

ケガをしていたり、意識がどうにかなっていたら、Y先生の指示を仰いでいました。

そして必要性があれば救急搬送となっていました。

 意識…?

会話もできるし、飲んだり食べたり(もちろん量はわずかですが)もできるけど…。

 そういえば。

眼球、黄色くない?

ああ、黄色いなあ…。

今夜も泊まりだ。

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