帰り道

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 兄が乗った葬儀屋さんの車を「病院のひっそり退院する出口」で送り出した後、警備員さんが「いつもの出口」へ案内して下さいました。

 息子と娘が一緒でしたが、見慣れた風景が目に入って初めてホッとすることができました。

 帰り道、三人で「何か食べないとね」という話になりましたが…。

入りたいのに…

 時間は19時が近づいていました。

 車での帰り道。私は疲れている自覚はありましたが、運転くらいは問題ないと思っていました。

 だけど実際は、気が抜けてしまったのでしょう。

 想像以上にダメージを受けていたのかもしれません…。

 「何を食べようか…」

 「なんでもいいよ…」

 そんな会話をして、病院から一番近いお店に入ろうということになりました。

 そして、車は…。

 店の前を見事にスルー。

「あれぇ…。通り過ぎちゃった…」

「いいよ、別にどこでも…」

「じゃあ、久し振りに〇〇に行こうか」

そして車は、再び〇〇の前もスルー。

「あれぇ」

 心ここにあらず。まさにそんな感じ。駐車場に入るために進路変更をするタイミングを見失っていました。

 結局、自宅そばのファミリーレストランへ入り食事をし、無事帰宅することができましたが、こんな体験は初めてでした。

 事故を起こさなくて良かった。

こんなに自分がダメージを受けているとは…。

本当に驚きました。

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