アパートの解約

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

 兄が借りていたアパートの部屋。兄が亡くなった今、いつまでもお借りしている訳にはいきません。

本来は荷物を片付けて早々に退去すべきなのでしょうが、まだまだ作業は進みません。

どこにしようかな

 兄が残したたくさんの物に囲まれながら、必要か不必要かを分けて行く作業が続いています。

すでに自宅は「とりあえず置いておく」と判断した物たちが、どんどん増えています。

早くこの、兄の物の整理作業から解放されたい!

そう願い、ネットで探した遺品整理業者さん。

 見積以降追加料金なし、業界最安値、遺品の買取りで経費が削減できる、想いに寄り添う、優良事業所認定、満足度〇パーセント!など、さまざまな言葉が目に入ります。

 のんさんにも知り合いの業者さんや、評判の良い業者さんをご存じないか?と聞いてみましたが「遺品業者さんは、経験がないんです…すみません」とのこと。

 「こちらこそすみません!」

 どうしようかな…と悩んだ結果「優良事業所認定」を受けている「遺品の買取りで経費が削減」とある、業者さんへ連絡し見積もりをお願いしました。

 出張見積もり無料。週末でも大丈夫とのことで、私にはありがたい。

 その予定日から少し余裕をもって、アパートの退去ができるようにスケジュールを立てて、不動産屋さんへ解約の連絡をしました。

 兄が亡くなったので、退去の手続きをお願いしたいと連絡。

 不動産屋さんの連絡先は、兄の部屋に入居時の契約書類がそのまま残っていたので、すぐに分かりました。

 こういう〝連絡先がすぐに分かる〟というのは、すごく助かります!

聞かれると思っていました

 退去についての説明と手続きは事務所で、とのこと。伺う日程を調整しました。

 そしてやっぱり聞かれると思っていた質問…。

「お兄様は、どこかへ入院されてお亡くなりになられたのですか?」

「はい。入院先の病院で亡くなりました」

「そしてその後お戻りに?」

「いいえ。部屋には戻りませんでした」

「そうですか。承知いたしました」

 …そうですよね。

 「やはり気にする人がいらっしゃるので、一応伺いました」とのこと。

 〝貸している部屋で人が亡くなっている〟〝部屋にご遺体があった〟というのは事件性が無くて事故物件とは言わなくても、デリケートな問題なのですね。

これは事件!

 その後事務所へ伺い、退去日を決定し解約の書類を記入。私が手続きしなくてはいけないこと(電気・ガス・水道等の停止の連絡、郵便物の移送手続き等々)についてや、退去時に残しておかないといけない備品について等の案内を頂きました。

 片付け…連絡…手続き…片付け…連絡…手続き…片付け…連絡…手続き…

 ああ。大変だ。

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