ごきげんよう!きいです。
大学病院の外来受付はとても広くて、たくさんの人が行き来していました。
私はそこでもまだ、受付の担当者から「はあぁ?カルテを見せろってかぁ?」みたいな視線を向けられるのではないかと、緊張していました。
だけどまりぃさんも連れているし、ビクビクしていてもどうにもならない。
覚悟を決めて受付へ向かいました。
私達3人(もちろん最前線にいるのは私!)は、受付で「すみません、カルテの開示は…」と案内のスタッフに声を掛けました。
「あ、診療情報の開示ですね。それなら〇番窓口です。窓口の職員に声を掛けて下さい。」と、あっさりと案内されました。
「あ、どうも…」
そして〇番窓口はすぐそばにありました。
「あの…すみません、カルテの開示は…」
「あ、診療情報の開示ですね。本日お見えになっているのはご本人様ですか?」
「いえ。父のカルテを確認したいのですが、施設に入所しているので…」
「ではご家族様ですね。身元が分かる戸籍謄本などはお持ちですか?」
「はい。持って来ました。」
そんなやりとりを少しして、診療情報開示申込書に記入をするようにと用紙を渡されました。
そこには父の名前や患者番号、生年月日を記入する欄と開示請求者がどこの誰で、父との関係は?を記入する欄がありました。
その下に開示を請求する期間と何科の情報が欲しいのか。それは診療録なのか、画像なのか、その他の情報なのか?開示の方法は閲覧を希望するのか、写しの交付なのか?を書き込むようになっていました。
記入後、それを窓口に提出する時。
「今回はなぜ開示をご希望になられたのですか?」という感じで理由を聞かれたように記憶しています。
「父が他の病院で受けた手術でC型肝炎に感染しまして、何が原因でそうなったのかが分からないかと思いまして…」というふうに答えたような気がします。
その時、「そうでしたか。他院の手術ですね。なるほど…」と、受付の男性の表情が少し緩みました。
そして私達は嫌な思いを一切せずに、父のT大学附属病院の外来カルテと入院カルテの情報を入手したのです。
隅から隅まで目を通し、弁護士のF先生にもコピーを提出する必要性があると思い、「写しの交付」すなわちカルテのコピーを頂きました。
それにかかった費用。
診療記録コピー代金として、消費税を合わせて693円でした。
「はあぁ?カルテを見せろってかぁ?」みたいな視線は向けられませんでした(笑)