まりぃさんは…

母の介護

 ごきげんよう。きいです。

 兄が亡くなったり、葬儀があったりしても、まりぃさんは相変わらず。

 コロナワクチン4回目の接種券をようやく老健Aへ届けに行くことができたのですが…。

 その際「ちょっと、確認して頂いた方が良いと看護師が言っていたので…」と久しぶりにまりぃさんとガラス越し面会をすることに。

 あ~らら。やっちゃってるね~と苦笑です。そして…。

爪を立ててペケ

 ワクチンの接種券は以前に届いていたのですが「届けに行こう、行こうと思いながら…」のパターンに陥っていました。

 兄についての報告がてら、ようやくお届けできたのですが…。

「実は、まりぃさん。皮膚科に診て頂いたんですが…。ちょっと、確認して頂いた方が良いと看護師が言っていたので…」と急遽まりぃさんとガラス越し面会をすることに。

 半袖のシャツから見える両腕は、広範囲に発赤疹のようなものが散在し、痛々しい状態でした。

でも、よーく見ると…湿疹というよりは掻き壊した傷のような…。

そして前腕に蕁麻疹様の膨隆疹が…。

 ははーん。

 何かしらの理由で蕁麻疹が出て、痒いからまりぃさんお得意の「爪を立てて×」を長時間やっちゃったんだろうな…と推察しました。

 相談員のHさんは「皮膚科で頂いた軟膏を塗って様子を見たいと思いますが…」と申し訳なさそうですが、申し訳ないのは私の方。

 こうなってしまうと、まりぃさんはちょっと厄介。

 軟膏を塗っても、それを忘れて「ベタベタする」と明らかに嫌な顔をしながら、掻く手は止まりません。

 今までも掻きむしりをさせないためにアームカバーを着けたり、保冷剤で冷やしたり、保湿をしたりと度重なる〝まりぃさんの痒み〟との闘いの歴史<まりぃさんの痒みとの闘い!>があります。

ああ、あれをスタッフさんがやって下さるとは思えないし。

そうなると、まりぃさんの腕は掻き放題になっちゃうし…。

そこからの細菌感染しても嫌だなあ。

そうなると、また違う軟膏が処方になるのかなぁ。

西洋医学の力とケアの力が、まりぃさんの痒みに勝ちますように。

そして…面会を終えたまりぃさん。

私に向かってよそよそしく一礼をして、スタッフさんに連れられて歩いて行きました。

あ。

私、まりぃさんに忘れられちゃった。

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