無年金の方

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 最近、増税だの円安だの。

 年金がもらえるのもらえないの。

 そんな話をよく耳にします。

 きっとゴールデンウィークなのに、円安の影響で旅行とすると大変な出費になってしまうから…といったところでしょうか。

 税金と円の値動きは、流動的なものなので個人の力ではどうすることもできません。

 だけど年金は「負担が増えたとしても、もらえる金額が少なくなっても、しっかり払っておくべきだ」と私は思います。

 現実に、あるところに。無年金の方がいらっしゃいます。

 その方は自営業を営み「みんな年金なんか払わなかった。ずっと店をやっていくつもりだった」と話されます。

 ところが。

 配偶者は早くに癌で亡くなり…。

 ご本人はお病気が原因で車椅子生活に。

 お店はたたむことになり、お子さんに扶養されるしかない生活となってしまいました。

 今はお子さんの世帯と同居。

 お子さんの世帯の収入があるので、生活に不自由はありませんが「遠慮しながら生きている」と話されます。

 もし、この方が年金を払っていたとしたら…。

 基礎年金と障がい年金を受け取ることができ、遠慮はせず、望めば一人での生活を選択することもできたはずなんです。

 また別に同じような方がいたとして。お子さん世帯が「生活するだけで精一杯」だったとしたら…。

 生活保護を頼るしかないという事になってしまうのか…。

 考えさせられるケースです。

 ここでもまた「何とかなるだろう」とは考えない方が賢明だと思います。

 

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