兄の日常

介護の現実

 ごきげんよう!きいです。

 兄の体調は落ち着いています。怠さもお腹の張りも、兄を悩ませるほどではありません。

 そうなってくると、兄は身体を動かしたくなるようです。特に天気の良い日は。

 いつまた言い出すか?とヒヤヒヤしていた「運転をしたい」は、言いだしません。

 良かった…。

いろいろやっています

天気の良い日には

 天気の良い日には、兄は杖をついてアパートの周りを少しだけ歩くようになりました。

「少しは歩かないと」ということで…。気分転換とリハビリ目的のようです。

朝のゴミ出しも自分で行けそうだと言います。

杖を忘れないように注意して…。気をつけて歩いて欲しいです。

曇りの日でも

 アパートの前に停めてある、恋人の「スバル」にエンジンを掛け、バッテリーが上がらないようにしています。バイクも同様。メンテナンスって大切ですね。

 兄が入院中は、幽霊運転のようになりながらでも、私がエンジンを掛けていました。

 兄の部屋を訪ねる度にエンジンを掛け…。

「帰ってきたら車のエンジンが掛からない!」という事態を防ぐことに成功しました。

 だけどバイクはそうはいきませんでした。私は一度もバイクを運転したことが無く、エンジンのかけ方も良くわかりません。

 「私がエンジンを掛けたとたんにバイクが暴走して、アパートの壁に激突!」なんていう怖い妄想をしては、周りをただウロウロしていました。

 バイクのバッテリー上がりだけは、兄に覚悟をしてもらうよう話していました。だけど幸いなことに、ちゃんとエンジンはかかってくれたようです。

雨の日には

 ベッドに横になってTVを見ていることが多いようです。

 だけど私がいない時間に、兄が部屋を片付けることもあるようで…。

 あの存在感抜群のゴルフセット(確か二つあったような…)が、姿を消しました。

 気が付きはしましたが…。私は何も言いませんでした。

 営業時代に、使ったゴルフセット。

 何も感じずに手放したとは思えなかったからです。

 手放さないといけないものは、まだまだあります。

 その度に、兄は何を感じ、何を思うのか。

 それを私が知る由もなく…。

 きっと「知らないままでいい」のだと思います。

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