お別れ

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 昨夜は誰からも起こされることなく、眠ることができました。

 だけど、朝。

 ベッドから転落した利用者様のご家族から呼び出されました(涙)。


 この3連休。

 大活躍でしたよ、私。

 今までにない呼ばれっぷりでした。

 本当はそうではない方が良いのですけれど。


 訪問以外にも、電話連絡や相談が何件かありました。

 その中に1件、「利用者様が入院先の病院で永眠された」というケアマネさんからの報告がありました。

 私、その利用者様が大好きだったんです。

 一つ年上のお姉さん。えい君と同い年でした。

 かなりのキャリアの持ち主で、スタッフ教育に関する部署にお勤めでした。

 抗がん剤で髪が抜けてしまっても、ウィッグを被ってベッド上からリモートワーク。

 「元医療職っていう〝転職組〟が例年何人か来るんだけどね。もったいないよね。立派な資格なのに…」とぼやいていたり。

 私の何でもない話に、ケラケラと良く笑って下さいました。

 抗がん剤治療が続けられなくなって、髪の毛が生えてきて。そして伸びてきて。

 「今度、カットに行かないと。ついでに美味しいものを食べて来るんだ~」と笑っていました。

 思い出すのは笑顔ばかりです。


 まだ50代。

 若すぎると思ったり、私にも有り得る話だと思ったり。

 「忙しくて、自分の健康を二の次にした。」

 「きいさんはそんなことをしちゃダメよ。」

 そんな言葉が思い出されます。

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