まりぃさんとピアノ

母の介護

 ごきげんよう!きいです。

 まりぃさんの最近の様子で、<一人で本を音読したり、ピアノを弾いてみたり。>という話がありました。

 実は面会中に、通りすがりの2階フロアのスタッフさんが近寄って来て「まりぃさんって、ピアノが弾けるんですね。ちゃんと楽譜を読んで、メロディーになっていました。」と教えてくれたのです。

 そうなんです。

 まりぃさんは楽譜が読めて、ピアノが弾けて、バイオリンも弾けて、ギターも弾けるんです。

 白いブラウスと黒いスカートに身を包み、合唱団で歌を唄っていたこともありました。

 ピアノとバイオリンは子どもの頃に教わったのだそう。

 ピアノは小学校の頃、学校の先生が放課後に教えてくれたのだという話を聞いたことがあります。

 ギターは仕事を定年退職してから、習いに通っていました。

 歌はもっぱらカラオケで。促されてマイクを握り、時々周りの人を驚かせていたらしい。

 サザンオールスターズがデビューした時は、理解できないと文句を言い。

 ロックは騒がしくて嫌いだと文句を言い(笑)。

 そういえば、ゴスペラーズは好きだったなぁ。

 昔、CDをプレゼントしたことがあったなぁ…と思い出しました。

 私は天邪鬼で、反抗ばかりしていたので、子供の頃にオルガンを教えてくれようとした時は逃げ出し、サザンは今も大好きです(笑)。


 でも私、認知症になっても楽器を演奏できるのって、いいなぁと思います。

 まりぃさん、認知症になってから驚くほど「音痴」になりました。

 だけど、ピアノは鍵盤をたたけば音が出ます。

 文字と同じように、楽譜も読み方を覚えてしまえばいつまでも忘れないものなんですね。

 ピアノは特養Nの2階フロアにあるのだそうです。

 「ある職員が、家で使わなくなった電子ピアノを持ってきてくれたんです」とSさんから伺いました。

 これからも、まりぃさんにピアノを弾かせてあげて欲しいな。

 まりぃさん。几帳面で節約家で、平和主義の音楽好き。

 今のところ、特養Nでもスタッフさんから「愛されキャラ」のようです。

 面会で、そんな話を聞けるとホッとします。

タイトルとURLをコピーしました