ごきげんよう!きいです。
兄の面会に行ったとき、看護師さんから思いも寄らない一言を言われました。
「少しずつリハビリを始めていきましょう」
何てこと!何ということ!何ということでしょう!
ほんとうですか?ホントウですか?本当ですか?本当ですかぁぁぁぁぁぁぁぁー?
緩和病棟でリハビリを始める兄…。こんなこと、あるんですね…。
リハビリの開始
兄の体調はバイタルサインもその他の症状も、落ち着いています。
食事もますます食べる量が増えて来ています。水分もしっかり摂れています。
表情もゴムのマスクがかなり取れてきました。
ほとんど…と言ってもいいかな?どうかな?という感じです。
数日前に面会に来てくれた従姉は、ゴムのマスクをかぶってぼんやりしている兄を見て、涙していたというのに。
あの涙、返却できないですよ?
一日一日、兄に少しずつうれしい変化が見られます。
「兄がリハビリを始める」とはいっても、リハビリをする部屋へ移動してマシーンを使ってどんどん負荷をかけるようなものではありません。

先ずはオムツ交換や着替えの時に、ベッド上で腰を浮かせたり、ベッド柵を使って横向きの姿勢をキープすることから。
これはもう日常のケアで、取り入れられていること。日々行われていること。
そしてベッドの上半身側をギャッジアップして、挙上していく。身体に変調が無ければ徐々に角度を上げていく。座位姿勢を保つ。ベッドサイドへ座る。そして立ち上がる。車椅子へ移乗する。立位を保つ。歩く。
そうすることで、オムツを卒業したり自分でトイレを済ませたり、ポータブルトイレではなく自室のトイレへ歩いて行ったり。
循環を保つ為の力、身体を動かすための筋力、姿勢をキープするための筋力。移動するための力。
それを取り戻すためのリハビリテーション。
寝たきりで過ごしたとはいえ、〝身の置き所の無い様子で動いていた〟という状況だった兄。
動いていたので筋力はさほど落ちていないのではないか…?
なんてね。
「余命数日」と言われるまで状態が悪かったのは、現実のこと。
やはり今でも「油断は、しちゃいけない」と自分に言い聞かせています。
