チクッと刺さった言葉

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 いよいよ今年も終わり。明日には新しい一年が始まります。

 …ということで。今回はぶっちゃけの話をして、そのまま年忘れ…というわけではありませんが、チクッとしたものを水に流してしまおうという魂胆です。

刺さった言葉

 言われた言葉って、ずっと残るんですよね。

 特にチクッと刺さる言葉は…小さな棘みたいに。

 それも相手方はちっとも悪気なく、私を励まそうとして言って下さっている言葉です。

 なのに、なぜ刺さるのかなぁ…ってずっと考えていました。

 それは私の受け取り方の問題だと思っていて、ずっともやもやしていました。

 だけどそのもやもやも、煮詰めたり切り刻んだりして立ち向かってみたら、その姿を現すもので。

 だからここでご紹介です!

「まりぃさんのことをよろしく頼みます。」

 ね。何の悪気も無いでしょう?

 親戚から送られる手紙の末文に良く書かれていたりします。

 「まりぃさんは幸せね。きいちゃんがいてくれて。」

 これもね。悪気は一切ないんです。その方はまりぃさんをうらやましがっていて。

 私が良くやっていると思って下さっているからこその、言葉だと思います。

 これも親戚の集まりで言われる言葉です。

 これに似たものに

 「お母さん、良いですよね。娘さんがまりぃさんなんだもん。」というものも。

 これは職場の仲間から何度か言われた言葉です。

 さらに<寝ても醒めても ~在宅介護の明日はどっちだ?~>でも書いている、おじいさんとおばあさんの言葉。

 「あなたのご両親はお元気なの?看護師の娘さんがいるって、幸せね。うらやましいわ。」

 これも相通じるものがありますね…。この時は「まりぃさんは本当に幸せなのか?」とも考えましたし、他の言葉と同じチクッがありました。

 これを言われたときの私の正直な気持ちは…

 「私は?」

 まりぃさんのことを頼まれてもね。

 まりぃさんは幸せでもね。

 私は?

 私がどんな毎日を送っているか、わかってくれますか?

 そう思ったんです。

私はなんて言って欲しいんだろう。

でも本当にわかってもらいたいのか?と言われると、そうでもない。

家族会みたいなところに参加して「お互いに大変ですよね。」って共感したり「私だけじゃないんだ。」「私よりよっぽど壮絶な人もいるんだ。」って知ったからって,、スッキリするものでもない。

私はどうしたいんだろう。

なんて言って欲しいんだろう。

なんでこんなにチクってするんだろう。

そのもやもやを、煮詰めたり切り刻んだりして立ち向かってみた。考えてみた。

 はは~ん。

 私、「なんで、まりぃさんばっかり?」って拗ねていたなぁ。

 まりぃさんを私に頼んで、あなたは何かしてくれるんですか?

 私がいなくなるとまりぃさんは不幸になるのですか?

 私がいなくなっちゃ、いけませんか?って…。

 はは~ん。

 私が、言われた言葉から「私がまりぃさんのことを見続けないといけないというプレッシャーを感じていたから」なんだ。

 そうか。

 「きいちゃん。つらかったら、やめても良いんだよ。」

 「きいちゃんが、思うようにして良いんだよ。」って誰かに言って欲しいのかも知れないなぁ。

 じゃあ、その時が来たら。私、やめるのかな?

 きっと「もうちょっと。」って言って、やめないような気がする。

 言葉をかけてくれた方々。私がこんなことを考えているなんて、まったく思っていないだろうなぁ。

「ハイ!まりぃさんのことは私に任せて下さい!」

「ありがとうございます!これからも頑張ります!」って言えたらいいのにな。

 言葉を受け取るには、その時の気持ちのありようが影響もするんだな。

 本当に言葉って、難しい。

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