「失敗した!」と思ったら…。~其の一~

母の介護

 ごきげんよう!きいです。

 実は今日、緊急出動の代休を使って、まりぃさんに会ってきました。
今回はのんさんと一緒のヒアリングではありません。
私と、某生命保険会社の支社の方との二人での面会でした。

 実は、以前バタバタとえい君の荷物を片付けている頃に、まりぃさん宛の郵便物が届いていました。
 その内容は、生命保険の「ご契約内容のお知らせ」です。

 年に1回送られてきて…
・本人の登録情報の確認
・保険の契約内容の確認
・ケガや入院をした場合、請求漏れがないかの確認
…などをするための文書です。

 私、その文書が送られてきた時は、本当に「それどころじゃない!」という状況で、チラッと見ただけでスルーしていました。


 いや。完全スルーではなかったかもしれない。

 その保険は死亡保険ではなく、入院と手術、放射線治療を受けたときに降りる保険でした。

「まりぃさんが入院になっても、認知症の人は早期退院を望まれちゃうからなぁ。何日入院できるんだろうな。一日の入院で5000円。手術を受けたら5~20万円。放射線治療は5万円。そもそも、まりぃさん。そんな治療をするような可能性はどれくらいあるのかしら?」と思いました。

 まりぃさんは昔から、延命は望まない人でした。
転んで派手に骨折したとかなら、手術・入院はあるかもしれない。
だけど、もし癌が見つかったとしても…。86歳の認知症高齢者。早期発見はできないだろうし。私はきっと「対症療法でお願いします」って言うだろうな。

これは「見捨てる」とかではなくて(笑)

 理解できない手術を受けるために、環境を変えて痛いことをされて、点滴やドレーンやバルンが入って、手術当日は動くなと言われて、数日後からは動けと言われて。食べたいものが食べられないかも知れないし、逆に食べたくないのに食べろと言われるかもしれない。

 放射線療法も、抗がん剤治療も、まりぃさんにとってはただ辛いだけじゃないか。
住み慣れた場所で、痛みを取りながら穏やかに暮らせれば、その時間が多少短くても良いんじゃない?と、そう思うのです。

 だから、その「ご契約内容のお知らせ」を見たときは、落ち着いたら解約を検討した方が良いのかな…と思ったのです。
ただその時、私…思っただけで、その文書をしまっちゃった!
 それを今回、「はっ!そういえば!」と思い出しまして。
よくよく文書を見てみたわけです。
すると…。その保険、「被保険者代理人」と「死亡時保険金受取人」が、えい君になったままでした!

 きゃあ~。やっちゃった!もっと早く、えい君から私に変更しておかないといけなかったんじゃないの?これって!

 その変更手続きは、まりぃさんが意思表示をするものなの?
それとも、代理人になっているえい君が生前に変更しておくことだったの?
どうすればいいの~?
という訳で、その保険会社のフリーダイヤル→一番近い支社へ回されて、Sさんという男性が、今回出動して下さることになった訳です。

 なんかね。本人が施設に入っていてもね。
こんなことで、本人が全く思いもしないところで、娘はジタバタしているのですよ。

 これも立派な介護。施設に親をお願いしているからって、捨てたわけじゃないんですよね。
子供にしかできないことが、まだまだたくさんあるんですよ。

<次回へつづく>

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