Skype

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 スカイプで遠方の人と顔を見ながらリアルタイムで話しができる。
便利な時代になりました。

 だけど私は、留守番電話にメッセージを残すだけでも緊張する小心者です。

 今日はそんな私が、スカイプの通信で「中継」されてしまった話です。

 自分の姿を誰かが見ている。

 それも初対面の人が…。

 視線を感じながらのケア…。

 本当に苦手なんです、こういうの!

初めてじゃないけれど

 その利用者様は、認知症のほぼ寝たきりの女性です。

 介護は息子様がお一人で頑張っています。

 その女性には姉妹がいらっしゃるのですが、とても遠方にお住まいです。

 ある日訪問すると、息子様とスカイプで繋がってお話をしていらっしゃいました。

「今、叔母と通信しているんです。叔母さん、看護師さんが来てくれました~」と息子様。
よく見ると、息子様が私に向けたスマホに、女性が映っていて「こんにちわ~」と手を振っています。


「初めまして。看護師のきいです。」
「妹の〇〇です。よろしくお願いします。」

 私、その後息子様は「じゃあね」と言って通信を終了されるのかと思っていました。

 今までにもこのような事はありました。私も経験しています。

 ご紹介を受けて挨拶を交わした後、自分は訪問看護師と話があるから…と大抵は通信を終えて、この時間に向き合ってくださるものです。

 ところが…今回は終わらないのです。

 私が息子様と会話しバイタルサインを測る姿を、息子様はずっと画面でとらえ続けています。

 画面の中の妹様へ、お母様が訪問看護を受ける様子を見せている…。

 中継されているのです。

 別に問題はないのですが。

 私は、あまり気持ちの良いものでもない。

 これはどうしたものかしら…?

問題ではないけれど

 内心悩みながらも、食事がどれくらいとれたのか、お通じは順調に出ているのか?夜間は睡眠が摂れているか?と確認。

 すると、便処置が必要だということになり…。

 私がそのための準備を始める段階で、ようやく妹様から「もういいわよ」と息子様へ声を掛け、通信は終了となりました。

 良かった…。
本当にそう思いました。

 やっと終わった、そう思ったんですが…。

 つづく…(涙)

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