後姿を…。

在宅介護

 ごきげんよう。きいです。

 昨日の続きです…。
 ある利用者様の訪問中の出来事。

 Skypeで繋がったスマホの画面の中の妹様へ、お母様が訪問看護を受ける様子を見せている息子様…。
 写されているのは私。
 便処置が始まる直前まで中継が続き、「やっと終わった」そう思った後も…。

シャッター音が

 皆さんは、断りなく写真を撮られたことはありますか?

 私、撮られたんです。
 この利用者様の息子様から。

 便処置が終わり、ベッドに横になる利用者様に向き合っている時、「カシャ」という音が。

 そして私が利用者様の掛物を整えている時に、もう1回。シャッター音が後方から聞こえました。

 息子様…私の後ろ姿を画像撮影したようです。

 振り返ると息子様の手にはやはりスマホが。

 「母を介護する看護師さん」「介護を受ける母」そんなほっこりする目的の画像だったり、日記や思い出を残すための画像なら良いのですが…。

 ちなみに、他人の画像を無断で撮影しても、違法にはならないそうですね。

 これが、盗撮と呼ばれるような〝着替え〟や〝衣類の中を写す〟ような場合はもちろん犯罪です。

 後姿だから顔は映っているはずがないのに。

 なぜこんなにモヤモヤするのか…。


 使用目的が分からないこと(見守りとは違う目的であると予想できるけれど)。

 画像が相手方に残ってしまうこと。

 写される本人に、断りが無いこと。
 
 そこがポイントなんだろうな…と思いました。

とっさに聞けない

 こういう瞬間って、「今、私の画像を撮影されましたね?その画像を、何に使用されるおつもりですか?」って聞けないものですね。

 全く予想をしていないし、相手は利用者様の息子様。

 それを言えたとして、何が悪いの?と逆に問い詰められるのも…嫌だし。

 ここは寝たきりの認知症の利用者様と、息子様と、私しかいないし。

 なんか怖いし。

 事務所に戻った後。
 この利用者様の担当スタッフへ、状況報告と相談をしました。


 今までは、Skypeの中継は無かったのに。なぜ始まったのだろう?

 ショートステイの利用を増やしたことにより、訪問看護のスケジュールが変更になってから始まっていることがわかりました。

 妹様が住んでいる場所と日本との時差。そして訪問看護の時間に関係がありそうです。

「そうか。元々Skypeでコミュニケーションをとっていた時間に、訪問看護が組み込まれてしまったのか!」

 訪問看護の時間変更ができれば、円満にSkypeの中継を避けることができそうだということがわかりました。


 私の後姿の画像撮影については…。


 続くのか、これっきりで終わるのか。
 そこに注目することにしました。


 利用者様にも。ご家族様にも。

 いろいろな方がいらっしゃいます。

 それに上手に対応していくことが事業所側にも求められます。

 今回のことはもちろん違法ではない、小さなこと。

 それでも上手に対応していかないといけませんね。

 考えさせられます…。
 

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