ごきげんよう!きいです。
兄が入院して間もなくの頃…。
(今は退院間近ということで、これも笑い話の一つにできそうですが…。)
入院後に真剣に葬儀屋さんへ連絡した時、そして退院が決まってからの話です。
素敵な葬儀屋さん
兄と私には知り合いの葬儀屋さんがいます。
父の葬儀の時に、大変お世話になった方です。
元々はステーションのスタッフの知り合いで、訪問看護の仕事でもエンゼルケアの最新事情について教えて頂いたり、急な看取りで「葬儀屋さんの心当たりが全くない」という利用者様ご家族の相談にも乗って頂いていました。
真夜中でも快く対応して頂き、ありがたく思っていました。
その様に、顔の見える連携をしていたこともあり、父が危篤になった時に真っ先に顔が浮かんだ葬儀屋さんでした。
父の葬儀も僧侶のご紹介も、お仏壇の相談でもいろいろお世話になりました。
その頃、既にまりぃさんは認知症を発症していたため、父の葬儀の喪主は兄が勤めました。
だから葬儀屋さんの社長Gさんは、兄のことをよく憶えていてくださいました。
ある日Gさんが所長へ渡す資料を持って、訪問看護ステーションにひょっこりと顔を出して下さったことがありました。
その時たまたま事務所にいて、Gさんの対応をした私。
資料をお預かりし、最近の葬儀場の込み具合やコロナ禍のお葬式事情はどんな風か、などを伺いました。
そしてその後、兄が現在がんを患っており、闘病の結果いよいよ緩和医療へ移行となった事を打ち明け「もし、兄の葬儀が必要になった時には、是非Gさんへお願いしたいと思っている」ということをお伝えしました。
Gさんは兄のことを良く覚えていてくれたので、兄の癌が発見されたのが父の四十九日の出来事だったということや、Gさんと同い年の兄が癌で余命わずかな状態であるということに、とても驚いていらっしゃいました。
Gさんへの連絡
それが二か月ほど前の出来事。
そして今回、兄の入院と先生からの余命宣告です。
私は兄が入院している病棟を離れ、病院の2階フロアの外来前で電話をしました。
Gさんへ連絡した時には、兄の病状の展開の速さに驚いていらっしゃいました。
そして入院先の病院名・病棟名・病室の部屋番号をお伝えし、「何かあったら何時でも構わないので、ご連絡を下さい」ということになっていました。
ただオロオロしていた時だったので、「何時でも連絡して良い」という言葉は心強かった。
それからはバタバタと時間が過ぎていましたが、退院間近になって「Gさんへ連絡をしなくっちゃ!(もちろん葬儀が遠のいたという連絡です)」と思い出したのです。
そしてGさんへ「兄が回復しまして。退院の予定となりました」と連絡をしました。
私からの電話にお出になった時には、声も話し方も「家族が危篤状態となった方向けの対応」だったGさん。
いやいや、退院なんですわ。
それが伝わった時のGさんの声が急にパッと明るくなって、「いやー、それは良かったですね!」と言って下さったのが嬉しかったです。
葬儀の延期の連絡。
そうそうないらしいです。