海外旅行は若いうちに!

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 ごきげんよう!きいです。

 今日も元気に訪問看護!
…といきたいところですが、夏の入浴介助はどっと疲れます。

 今日はあるご婦人の入浴介助に伺いました。

 シャワーチェアに座った利用者様の頭と背中、足先など、ご自身で洗えない部分を介助します。
そして浴室の中で他愛のない話をしては、けらけらと笑ったり、真剣に聞き入るような話になったり。

 今日は「きいさん、海外旅行って行ったことある?」という話に。

 私、恥ずかしながら。「一度も海外旅行に行ったことがございません。」
新婚旅行にすら行っていないんです。

 病棟勤務だったあの頃。
「結婚します」と言って、頂けた休みは挙式当日を含めて2日間。
 深夜・休み・休み・準夜という夜勤との組み合わせで、少しでも長い時間を確保して「ほぼ4日」という状況でした(涙)。

「落ち着いたら新婚旅行に行こう」

 それは、実現せず今に至ります(涙)。


 利用者様へ、新婚旅行の話はしませんでしたが…(笑)。海外旅行へ行ったことが無いとお答えした時…。

 「きいさん。海外旅行は、『いつか』って思ったらだめよ。無理に時間を作ってでも行くべきだわ。年をとったら身体がしんどいって言うこともあるけれど、受ける感動が違うのよ。」

 なるほど。納得です!

 そしてその方は、鏡に映る痩せた身体を「海外で見た、寺院の天井画に書いてある人物のようだ」と仰るのです。

 「その寺院はどこにあるのですか?」と聞いたところ…。
「あれはね…イタリアだったかしら。フランスだったかしら。ああ、バチカンだったわ。」

 えええええ?

 豪邸ではなく、普通の一軒家にお住まいの(失礼!)ごくごく普通のご夫婦のようにお見受けしていたのですが…。

 何と「海外旅行は、何回行ったかしらね…。アメリカは娘が住んでいるから、それだけでも10回以上行っているのは確かよ」って…。

 夫婦でアメリカに渡るのに、昔は交通費だけで100万円以上掛かった話。

 イギリスの食事は、驚くほどおいしくない話。

 フランスではガイドを付けず、「音楽を勉強している日本人」に案内をお願いしたところ、小澤征爾さんのコンサートのチケットが売り切れで手に入らなかっただけでなく、ルーブル美術館では何の説明もしてもらえず、日本人ツアーのガイドさんにぴったりくっついて説明を聞いたという話…。

 いろいろな思い出話を聞かせて頂いたのでした。

 そんなお風呂での素敵な(?)話の後に、便秘の対応として「今夜は、何の下剤を何錠内服するか?」という話をしてお暇することになってしまい…。

 一気に現実に戻ってしまい、申し訳なかったな…と思いました(笑)。

「無理に時間を作ってでも行くべき」という、海外旅行。

 行きたいなぁ。

 無理に、休んじゃおうかな…。

「いつか」じゃ、ダメなんだな…。

 時間、欲しいな。

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