Y先生

介護の現実

 ごきげんよう。きいです。

兄の状況に関しては、訪問診療医のY先生に報告し、相談しながら経過を見ています。

訪問診療の頻度は兄の希望で1回/2週間のまま増やしてはいませんが、先生は「柔軟に対応しますよ」と言って下さっています。私としては、1回/週希望なのですが…。

訪問診療

 兄の在宅療養が始まってから、ずっと訪問診療をお願いしているY先生。

相変わらずいつもお忙しそうですが、電話で状況を報告する際にも「大丈夫ですよ」と快く報告を受けて下さるので、とてもありがたく思っています。

どうしても手が離せないときにだけ「ごめんなさい!後でこちらから掛けなおしますから!」と終話したあと、必ず先生から電話を頂きます。

 忘れられたことは一度もありません。

最初、先生に不満の表出をしていた兄でしたが、今では関係は良好なようです。

先生も兄がどうしたいのかという意向を聞いて、それを尊重して下さいます。

それもとてもありがたいです。

 今は処置的なことは何もありませんが、内服薬の処方とその量の加減が「さすが」なのだと思います。強い痛みに苦しまされることが無く、いざという時に使う薬(吐き気止めや解熱剤、経口内服ができなくなった時用の座薬など)が手元にある安心感もあります。

今では、睡眠導入剤も処方して下さっていて、兄から「眠れたよ」という言葉が聞ける日が出てきました。

最期はどこで?

 食べられなくなり、動けなくなっている兄ですが、兄は生きることをあきらめていない人です。

「あとどれくらいの余命があって、最後の瞬間をどこで迎えるのか。それをどうやって家族として支えるのか」

私の中の大きな問題です。

私は「在宅での看取り」のイメージがあって、どうしてもそう考えがち。仲間のスタッフもなんとなくそうなりがち。

 ただ、先生は「えい君さんは『無理せず病院』という選択肢もアリじゃないかなぁ?」と言って下さったことがありました。

 その一言は私の頭の片隅に今もあって、ちゃんと存在感を示しています。

私の中の不安とジレンマである「いつもそばにいられないから、兄が必要なことが必要なタイミングでできない」という問題を解決できる唯一の方法だと思います。

 兄も「生きることをあきらめていない人」ですし。

 私の中にある「何が正しいのか?」という疑問。これはずっと続くのだと思います。

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