物忘れの予防~認知症になりたくはありません!~

在宅介護

 ごきげんよう!きいです。

 昨日は<年相応の物忘れと、認知症による物忘れの違い>の中で、「物忘れが気になったら、〝予防を意識した生活〟をすると良いですね。」と書かせていただきました。

改めて考えると、予防を意識した生活って…何?

私も含め、認知症になりたくない方に大切な〝予防〟にはどんなことがあるのでしょうか?

健康ってすべての基本なんですね

<認知症予防について考える!~元気が出ました!~>でも書かせて頂いていた、刺激的な経験・五感を衰えさせない、ということ。いろいろ考えて、思うところを書いてはいるのですが、それだけでは足りません。

まだまだあります。

健康状態を維持すること

 これは全ての基本だと思います。もし長寿となったとしても、〝病気と闘う人生が長い〟というのでは困ります。持病や障がいがあることはやむを得ないこととして、その持病を悪化させない様にはしたいもの。持病が悪化したために、外出の機会が減る・寝ている(床に伏している)時間が増える・人と会わなくなる・意欲が低下する・日常生活全般が崩れるというようなことになってくると、それらが原因で認知症を招いてしまうことになるかもしれません。

 難聴・高血圧・肥満・糖尿病などの疾病も認知症を招く、症状を悪化させる原因になると指摘されています。きちんと医療機関で診察を受け、状況によってはしっかり治療を受けておきましょう。

 特に難聴については認知症リスクを高めるものとして注目が集まっています。聞こえが悪い状態が続くと人とのコミュニケーションに問題が生じてきますし、刺激をキャッチすることも困難になります。

日常生活にも支障が出たり、人と接するのが苦手になってしまうことも。

日常生活上の刺激が乏しくなると、認知機能が低下して…。

補聴器や集音器などを使用できると良いですね。

ちなみにまりぃさんは、幾つも行方不明にしてしまいましたし、着けることが苦手でした。

 今は、TVの音が特定の人のそばで聞こえるようにするアイテムや、骨伝導を利用したアイテムも販売していますね。どんな場面でどんな音をキャッチしたいのかによって、何を使うかセレクトしてみてはいかがでしょう。

嚙む力と機能を大切に

これも人が生きていくうえで必要な栄養摂取に関わる大切な事ですね。口腔内の環境は本当に大切。

 まりぃさんは認知症になる前から歯科に通って、義歯を作っていました。だけど自分の歯も何本かは残っていたのです。

 しかし、認知症が進み同居することになり、口の中の状況が明らかになると、なんと歯が残っているのは僅か2本のみ。それも両方グラグラの状態…。

認知症になってから急に虫歯や歯周病が悪化したものと思われました。

 歯磨きはせず、入れ歯もずっと付けっ放しになっていたようです。

 酷いものでした。もちろん入れ歯は合わなくなっており、きちんと噛めたものではありませんでした。

 今はもう歯は全部抜歯し入れ歯も作り直しとなっています…。

 口の中は環境が悪くなるのはあっという間!

ものがきちんと噛めないと脳への刺激も弱くなってしまうし、飲み込みにも影響がでてきます。

窒息や誤嚥を招いてしまうと、命に直結する事態となることもあります。誤嚥性肺炎も危険です。

 日頃から、歯磨きとうがい、入れ歯の手入れをしっかりと継続しましょう。

歯医者さんでの定期的な検診を受けるのも良いですね!

外出の機会を減らさない

 今は感染予防の観点から、不要不急の外出を制限したり、感染から身を守る意識の高い方は外出を自ら制限されているケースも。ですが本当は、認知症と物忘れの予防のためには、旅行やスポーツ、趣味の集まりやボランティア活動への参加、友人との会食などを思う存分楽しんでいただきたいところなのです。

 本当に人との交流や身体を動かす機会が減ってしまいました。

 早く今までのようにマスクも付けず、人数制限のない集まりにも参加できる世の中に戻って欲しいと願うばかりです。

 そんな中、認知症でもペットのワンちゃんの散歩やお世話を頑張っている方がいらっしゃいました。ご家族の支援を受けながら、できることを続けていらっしゃって…。

 ワンちゃんの可愛いお洋服を見せて下さったり、散歩中に撮った写真を見せて下さったり。

 もちろん散歩も良い運動になりますし、人とのコミュニケーションが生まれる機会もあるでしょう。

 まりぃさんと私が住むマンションは、ペットと一緒に住むことはできないのですが、その分TVで可愛い動物が出てくる番組を見ています。

 ペットも大切な家族の一員。自分が大切にしてあげないといけない存在があるというのは、衰えを跳ね返す力になることがあるようです。

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